一瞬の交錯が未来に起きるならば

どうしても謝りたい
謝らなくてはいけない人がいます。

その人が今、どこでどうしているのか
今はわかりません。

知る術がない事も無いのだろうけど
相手が僕という存在を消したり
過去の事も無かった事にしたいと望んでいる以上

そこまで踏み込んではいけないと
思っています。

これは完全に想像ですが、その人の性格を
考えると確信みたいな物があって、
その人は今、未来を生きようとして
そして生きているでしょう。

完全な過去でしかない僕の
「謝りたい」という今の気持ちですら
その人にとっては、消したい過去でしかないのだと思います。

であれば、僕にできる事。
それはその人の未来から
できるだけ遠い未来を僕が生きる事。
可能な限り遠くです。

それしか無いと思っています。

しかし、僕が知らないその人の未来を
僕が知るはずもなく
と、いう事は遠ざかる事も
意図的にはできません。

もし、限りなく小さい可能性の中で
その人の未来と僕の未来が
一瞬交錯する事があったら

「本当にごめんなさい。」

を伝えようと思います。

その時僕はどんな顔して
そこに立っているのでしょうね。